こんにちは。
1歳児の初心者ママ【ナマケモノ】です。
今回は、
- どうして子供は偏食になるの?
- 偏食なままでも大丈夫?
- 偏食をなくすにはどうしたらいいの?
といった、ママの疑問に答えます。
今回の内容
- 1.子供が偏食になる理由
- 2.偏食なままでも心配ない理由
- 3.偏食な子供のママが気を付けること5つ
私は大学で「食物栄養」を学び、管理栄養士になりました。
今回のお話は、その大学で受けた「食行動論」という授業を元にしています。
息子は1歳なので、まだ偏食の傾向は見られていません。
今後偏食が出てきたらどう対応しようかな・・・と考えた時に、この授業の内容を思い出しました。
今現在偏食な子供のいるお母さん、これから離乳食が始まるお母さんのお力になれると嬉しいです。
子供が偏食になる理由
子供が偏食になるのは自然な現象です。
なぜなら、まだ”食べられるもの”と”食べられないもの”を学んでいる途中だからです。
離乳時期になると、今までミルクしか飲んだことのない赤ちゃんは、初めて外の世界のものを食べるようになります。
しかし、まだ何が”食べられるもの”で、何が”食べられないもの”なのか区別することができません。
そんな時に役に立つのが”味覚”です。
赤ちゃんは、味覚で食べられるものを見分けます。
例えば苦味や酸味の強い食べ物は避けます。
苦味や酸味は、毒性の強い食べ物に多いからです。
このように、赤ちゃんが味覚で食べ物を区別することによって、偏食が生まれるのです。
偏食なままでも心配ない理由
偏食なままでも心配いりません。
なぜなら、7歳ごろまでには、自然と偏食はなくなるからです。
7歳ごろになると、味や触感などの好み以外の理由からも、食べ物を選べるようになります。
例えば、「体にいいものを食べよう」とか「体に悪い食べ物は避けよう」というように、自分の頭で考えて食べ物を選ぶことが出来るようになるのです。
それでも、「大きくなっても偏食が治らなかったらどうしよう・・・」と心配されるかもしれません。
その心配については、次の「偏食な子供のママが気を付けるべきこと5つ」にまとめますので、ご確認ください。
基本的に、偏食について心配する必要はありません。
偏食な子供のママが気を付けること5つ
無理やり食べさせない
子供が食べたがらない時に、無理やり食べさせてはいけません。
なぜなら、「この食べ物には、苦痛(無理やり食べさせられる)を伴う。」という学習がされてしまうからです。
例えば私は、トマトが大の苦手です。
今でもはっきりと覚えています。
幼稚園の給食の時間、「トマトを食べるまで外で遊んではいけません!」と先生に言われ、先生と二人教室に残らされたのです。
今思えば、あれが私のトマト嫌いを加速させたきっかけだったと思います。
「そんな子供のころの記憶が、本当に影響するの?」と、思うかもしれません。
しかしそれ以来、何度挑戦しても、食べようとするだけで吐き気がして、トマトだけは全く食べることができません。
母に、「トマトをお弁当に入れられたらなんて楽か・・・」とよく言われました(笑)
トマトは、入れるだけで簡単だし、赤色で彩りきれいになるし・・・便利ですよね(笑)
というわけで、嫌いな食べ物を無理やり食べさせるのはやめましょう。
嫌いな食べ物も食卓に出す。
嫌いで食べられないものでも、食卓に出しましょう。
たとえ食べられなくても、食べることを選べる機会は必要です。
例えば、あまりたくさんの量を出すと、子供にプレッシャーを与えてしまうので、少量だけを好きな食べ物に添えて出すといいかもしれません。
「どうせ食べないのに、わざわざ作りたくない」と思うかもしれません。
いや、そうですよねー。
私も息子が食べてくれなくて、どれだけ食材を無駄にしたか・・・
なので、食べないものは本当に少量でいいです。
子供が食べる機会を与えることが大切です。
嫌いな食べ物でも、食卓に出しましょう。
離乳食は甘みの少ない野菜から試す
離乳食は、甘みの少ない野菜から試しましょう。
赤ちゃんの味覚は、甘みを好み、苦味を嫌うようになっているからです。
先に甘みの強い果物などを与えてしまうと、野菜よりも甘い食べ物があることを知ってしまうので、果物の後に野菜を与えても、食べてくれないことが多いです。
私の息子も離乳食を始めた当初は、ほうれん草やブロッコリーなど、甘みの少ない野菜から始めました。
始めは苦そうな顔をして、あまり食べませんでしたが、何度か回数を重ねて、今では食べられるようになりました。
「さっき無理やり食べさせたらだめって言ったやん!」って思いますか?(笑)
確かに無理やりはよくないのですが、苦そうな顔をしていても、意外とスプーンを口の前に運んでみると口を開けたりしていました。
無理やりねじ込んだりして食べさせるのではなく、食べる機会を与えてあげるのがよいのかもしれません。
なので、離乳食は甘みの少ない野菜から試しましょう。
空腹を感じさせる。
いつも満腹の状態ではなく、適度に空腹を感じさせるようにしましょう。
空腹な状態のときに、普段は食べないものでも、食べる可能性が高まるからです。
適度な空腹感を与えるには、規則正しい時間に食べるようにしましょう。
そして、子供が満腹になったら、それ以上与えてはいけません。
「学校の給食では、残さず食べましょうと教えられています」って人もいるかもしれません。
でも私は、その教育方針は間違っているのでは?と思います。
満腹を感じているのに無理やり食べさせてしまうと、食欲のコントロールが出来なくなってしまうからです。
ただ、命あるものに感謝して、食べ物を粗末にしないという考えは大切ですよね。
なので、自宅では、初めから食べきれる量を出してあげるのがいいですね。
砂糖や塩分を与えすぎない
砂糖や塩分の多い食べ物を与えるのは避けましょう。
砂糖や塩分は、子供たちにとって美味しい食べ物だからです。
砂糖や塩分は、カロリーの多い食べ物に多く含まれます。
子供たちは味覚で、砂糖や塩分の多い食べ物(味の濃い食べ物)を判断し、カロリーを効率よく摂取しようとします。
そして一度覚えると、カロリーの高いものばかり選んで食べるようになってしまいます。
フライドポテトやお菓子やケーキなどの食べすぎに注意しましょう。
「でも、お菓子を禁止したら、余計に食べたくなってしまうのでは?」という意見もあります。
確かにそうです。
アダムとイブの、禁断の果実現象ですね。
禁止されると余計に食べたくなってしまいます。
なので、最初から見えるところにお菓子を置かないことが大切です。
とはいえ、私もチョコレートとかお菓子が大好きで、つい買い置きしてしまうんですけどね(笑)
気を付けないとなー
ということで、極力砂糖や塩分の多い食べ物は避けましょう。
おわりに
以上が、私の思う子供の偏食についての考えです。
大学の授業で使用した『食べることの心理学―食べる、食べない、好き、嫌い(今田 純雄)』という本を参考に、自分なりの考えを踏まえてまとめました。
この『食べることの心理学』という本には、子供の食行動以外にも
- ダイエットと肥満の心理
- 摂食障害のとらえ方
といった、生涯を通して役に立つ考え方がたくさん載っています。
私がこの本に出会ったのはもう5年前くらいですが、今だに何度も読み返す本の一つです。
少し難しい言葉も使われていますが、順を追って説明してくれていますし、食の心理学の入門書として十分な一冊だと思います。
食の心理学に興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。
また、今回の話はあくまでも理想論で、全て実行することは不可能だと思います。
なので、この内容を少しでも頭の片隅に置いて、困った時に出来そうなところだけ実践してみて頂ければと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
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